こんにちわ。
最近は、漫画や小説などからの良作アニメ化が多くて嬉しい限りです。
先日、「聲の形 (こえのかたち)」を観てきました。

まずは公式サイトから。

映画『聲の形』公式サイト
http://koenokatachi-movie.com/character/


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※公式配布の壁紙です。

漫画自体は2008年に刊行されているらしいのですがなんとなく名前は聞いたことがある程度。
一度も読んだことがなく、結果的に劇場アニメ化された今回、いきなり内容を全て知る形となりました。

つい最近、「君の名は。」を観てきたばかりなのですが、その流れもあってか、少し特殊な?学園ラブコメ的なものを想像していました。
毎回書くけど事前情報を集めないのが楽しむコツだと思ってるので例の如くaikoがテーマ曲?歌ってるCMだけのイメージで行きました。

結論からいきなり書きますが、「僕の中で決して忘れることはないだろう傑作の映画」となりました。


普段はあまりグッズとかパンフレットとか買わない派なのですが終わった瞬間、売り場へ駆け込んでいました。

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観終わった後と、見る前でこの二人の笑顔の意味がまるで違う。
ウワアァァァーーーー!!!!
やめてくれ涙出る…


それじゃ僕の体験もかねて感想を連ねていきます。
人物紹介とかもその中で書いていきます、詳細は公式見てもらう方向で。
時系列とかは流石に2時間30分程の映画を一度観ただけでは曖昧な部分もあるので間違ってても許してください。


久々の京アニ劇場版としては大満足

レンタルだけど、最後に見たのが境界の彼方で、半総集編+完全新規という形だったけど、アレは良かった。
劇場版で見たのは中二病でも恋がしたい!だから、それ以来ということになる。

帰ってきてから原作絵を見たけど、これはこれで味があって好きかも。
でもやっぱり京アニの原画は凄い…硝子ちゃんや直花とかめちゃ可愛くなってる!
特に硝子はただでさえ大好きな境界の彼方の栗山未来をもう少し儚げにして細くした感じでたまらない。
大好きすぎる。

他のキャラについても全体的にクオリティ高すぎて、京アニで良かったと思える出来だった。
背景についても、君の名はを観てから日数が経ってないので、見劣りしてしまうかなぁと余計な心配をしていたが、そんなこともなく、さすがは京アニという安心感。

とりあえず原作絵が好きすぎてアニメ絵無理って人以外は大丈夫だと思う。




このロング紹介PV見るだけで泣けてくる…

京アニ制作によって、原画、作画、ストーリー、音楽全てが完璧な傑作映画になったと思う。
声優陣も有名所も多いが、全員が名演技すぎる。
入野自由さんの石田演技も良かったけど、やっぱりどうしても特筆すべきは早見沙織さん。
こんな役出来るんだなぁっていう驚きと、彼女で良かったなと言う感激も。
早見さんは俺妹の新垣あやせ、俺がいるの雪ノ下雪乃役など、綺麗なヒロイン系ボイスだからこそ合っていたとも思う。
最近すごく好きな声優さんの一人なのでこの役担当だと知って本当に嬉しかった。


音楽と主題歌

やっぱアクションじゃない、恋愛や会話中心の映画では音楽が大事。
主題歌はaikoさんだけど、ピッタリだね。
EDで流れた時はもう頭が惚けていて、あぁ終わったんだな・・・ってしんみりさせてくれる余韻をくれた。
喪失感が凄いんだけど、どこか心地よいというか、そんな感じ。

劇中のBGMについても、主張しすぎない程度に綺麗に収まってる。
全体的に静かめの曲メインで、ピアノが多かったかな。
この手のものは導入のバランスが難しいと思うけど各シーンに合っていたと思う。
さすがに君の名に比べちゃうと盛り上がりにはかけたけど、勢いで推すアニメではないので、個人的にはこれくらいのほうが落ち着いて話に集中することが出来たので良かった。





ストーリーの大筋と所感

障がい者とそれに対するいじめと友人たちの様々な関係が織り交ざった話。
恋愛ものなのかと聞かれれば、あまりそこは主軸ではなく、理解しあえない他人とのコミュニケーションをどうやって距離感を取っていくかということについてまとめられると思う。
もちろん、石田と西宮の恋愛模様の凄く好きなんだけど、この二人を取り巻く人間模様があまりに複雑で苦しい。

以下、超かんたんな人物紹介。

先天性の聴覚障がいを持つ転入生の女の子、西宮硝子。
ガキ大将でクラスのリーダー的な存在の、石田将也。
女子側のリーダー的存在の、植野直花。
西宮硝子の妹で、不登校児の、西宮結弦。

基本はメイン二人+サブ2名が主軸となって進んでいきます。
もちろん他のサブキャラも重要ですが根本はこの子たちかなと。
小学校時代編、高校時代編と過去と現在の話となっています。

相当リアルな現実を見せつけられた感覚が強い。
リアルな現実という言葉が気持ち悪いんだけど、アニメならではの空想や妄想世界ではないという点。
実際に同じような環境にいた人も多数いるはずだし、実際に僕もそうだった。

綺麗事だけじゃない、人間なら誰もが持ち得る、負の感情や慈しみの心をどう表現するかという、非情に難しい心の機微を捉えていたなぁと感じた。
これ原作者さん凄すぎとしか言葉が出てこない。

一応書いておきますが、最後は完全なるハッピーエンドではなく、結構唐突に終わります。
が、捉え方次第だけど、やっとスタート地点に立ったかなと言う感じで僕はスッキリとしました。
個人ごとの問題点はきちんと向き合う決意が出来たようにも見えたし、今後の展開は良い方向へと想像しやすいかと。

間違いなく今年のアニメ映画では個人的にNo.1となりました。


小学校時代編 「子供は無邪気で無自覚で残酷」

大人になると誰もがある程度は気を使うし、人の痛みを知っているのでそんなに大きな争い事は起きないし、傷つけ合うこともないと思う。
いじめという行為がくだらないってことも。(まぁ会社によってはあるみたいですが・・・
でも、小学生の頃って本当に無邪気に人を傷つけたり、子供だからこその物怖じしない言い回しがあるので、大人になった自分からしても本当に怖いです。

メインキャストの西宮硝子ちゃんは先天性の聴覚障がいを持っています。
そして冒頭の時点でいきなり一般の学校へ転校?転入?してくるのですが、その時点ですぐに察しました。

あぁ、親が普通の子として扱ってほしい、扱ってやりたいんだな

って。

なんでそう思ったかと言うと、僕の環境と全く同じだからです。
自分の場合は、同じく先天性ではあるのだけど、発症したのが途中からで、障害となり緑内障により障がい2級と判定されましたが、結果的に障がい者専用クラスではなく、一般のクラスで生活することになりました。
だから、彼女がどのような気持ちでクラスメイトと過ごしたのかはよくわかります。

硝子が転入してきたことから一気に環境が変わっていく。

なんとかクラスに溶け込もうと、筆談でコンタクトを取ろうとするけれども、やっぱり小学生くらいだと面倒になったり、自分とは違う存在に対して恐怖心や悪戯心が湧いてしまう。
まずは真っ先に、石田がからかい始め、続いて女子側のリーダー的存在の植野直花も加わり始めたことで加速度的にクラスメイトも加担していく形に。

最初は、植野も彼女に協力的で、彼女のためにノート取ってあげたり、筆談で教えてあげたりしていたけど、硝子の態度や、石田が彼女に執着していることが気に食わなくなったのか、いじめに加担してしまう。
この時点で石田のことが好きだったのかなぁ・・・と思うけどまだ子供だしどうなんだろう、その辺は原作読まないとわからないのかな。

両者とも、最初は何の気なしにからかう程度だったり、「いじる」程度だったと思う。
でも、気づいたら補聴器を取り上げて壊したり、髪の毛を切ったり、ノートに落書きしたり、ノートを池に捨てたり・・・と、だんだんエスカレートしていく。
周りも見て見ぬふり、はっきり言うと先生すらそうだった。
これ先生相当酷いよね、かなりリアルだった。

本当に悪意が伴う中学以降のいじめと違って、若干、子供ならではの無邪気ぽさが残るから余計に質が悪い。
小学校6年頃っていうのは個人的に相当多感な時期でもあり、特に作中での女子群は怖かった。
この時点で、石田に対してのイライラと植野については許せない感情しかなかった。


いじめられている子に味方をすると、その子も巻き込まれる

でもそんな硝子にも優しい手は差し伸べられた。
それが、佐原みよこ

彼女は、クラスの時間を使って手話を覚えよう、という先生の意見に反対する植野含む女子たちに負けず、手話を覚えたいと言い放つ強さと優しさがあった。
結果的に、硝子と仲良くなって色々手助けするのだけど、それが気に食わない植野に目をつけられて結果的に同じくハブされたり、いじめの対象とされてしまう。

この辺が女子特有の陰湿っていうか、妬みなのか蔑みなのかわからんけどきっついところだなぁって思う。
もちろん石田のやってることは正当化しないけど、また違った気持ち悪さがある。


因果応報


そして、話が一気に変わるのが硝子の補聴器が複数個故障したり紛失したことが硝子の親に伝わり、学校側へいじめなのではないかという相談が入ったこと。
当然の流れなのだが、ここでどうしても必要な「」が求められてしまった。
校長?と担任教師の男が犯人探しを始め、そこで担任が、普段から素行の悪い石田に対して

「お前がやったんだろ、なぁ石田!」

的なニュアンスでかなりきつい発言をし、黒板を強く叩いて児童たちを怯えさせ誘導する。
他の生徒にも誰が悪いのか尋問し始め、半ば強制的な犯人洗い。
たしかに結論的に言えば主犯格は石田だが、見て見ぬふりをしていたのは貴方も一緒でしょうに。

更に女子生徒側にも主犯格はいたのだが、皆、先生の態度と親からの通報に怯えてしまい、石田が他にもやっていたやつはいると弁明するものの、植野からは石田ほど何もやってないと言われ、親友だと思っていた友人からも拒否され裏切られ、一気に孤立。

石田はボールをぶつけられたり、頭にゴミをかけられたり、机に落書きされたりしていた。
そんなある日、硝子が石田の机を必死に雑巾で綺麗にしていた。
何をしているのか意味がわからなかった石田は硝子に掴みかかるが、硝子にしてみれば自分のせいで迷惑をかけた石田に対してお詫びのつもりだったのだと思う。
結果的に取っ組み合いのケンカとなってしまうが、硝子が何を言っているのかわからないし、気持ちもわからないまま、お互いの関係はそこで止まる。

当然、石田母にも連絡がいき、補聴器代+詫び?の金額を西宮家に返すシーンがあった。
当たり前の行為なのだが、石田の母親は本当に出来た母親だよ…素敵すぎる。
強くて、優しくて、あの声と表情を見ると、母親って偉大だなって再認識させられる。
どうして曲がった子になってしまったのか…。

更に硝子は転校してしまった。
よく耐えたし、打ち解けようと頑張ったと思う…胸が痛い。
そして、ここからさらに石田への辛いいじめが始まる。

帰り道に、池に突き落とされた石田は、自分が捨てた硝子のノートを見つける。
結果、数年後まで硝子に返すことが出来ないままずっと所持し続けることになるのだが。

確かに彼が硝子へやっていたいじめや行為は最悪だし、ぶっちゃけ報復されていた時は、一瞬ザマァと思ったのも事実。
とはいえ、特に辛いのは、人気者が一気に疎外されてしまったこと。

これ身に覚えがあって、僕はいじめ側ではないんだけど、障がい者になって2ヶ月の入院生活の後、クラスへ戻ったときにはもう僕のポジションはなかったし、今まで普通の友達と接してきた友人たちがまるで腫れ物でも扱うように避けるようになったり、見えないことでからかってきたこと。
硝子程のいじめはなかったけど小学生の頃の自分にはとてもしんどくて辛かった。

若干、本当に少しだけど石田への風当たりがダブって辛かった。


高校生編 「石田の苦悩」

時間が過ぎ、補聴器代(お詫び金?)を西宮家へ弁償した母親に、その代金を返すシーンから始まった。
バイトして稼いだ金らしく、カレンダーの日付にxマークがついて少しずつ進んでいった。
寝ている母親の枕元にそっと返して立ち去るシーンは、何故なのか最初わからなかった。
実はこのカレンダーも、自殺するまであと何日的な使い方となっていたみたいで、とある日を境に未来の部分が全て破かれていた。

いじめた側が自殺しようとするなんてちゃんちゃらおかしい話なのだが、学校でのいじめ、自分が犯してしまった罪悪感、それらに押しつぶされ生きる価値が無いと思ってしまった石田。
冒頭で出てきた成長した石田の自殺シーンにここで繋がった。

橋から川へ飛び込んで死ぬつもりだったみたいだけど、結果的に死ぬことはなくて、母親からカレンダーの真意を問いただされて自殺するつもりだったことを告白。
叱咤され、泣きながら死ぬなと言われ、死なないで頑張る約束をしたことで一旦終息を迎える。

石田の母ちゃん最高すぎるよ…

高校では、小学校時代の元親友たちが、昔のことを言いふらして、また孤独になる石田。
見ていて、もう辛くて可哀想でしょうがなかった。
誰か一人をリンチするやり方は本当に良くない。
見て見ぬふりをしていた女子たち、半分くらい煽っていた男子連中。
全員が責任を取ってこそのケジメでしょう。

石田がやったことは最悪で弁護のしようもないのだが、彼自身は反省しているように見えるし、責めていいのは硝子と彼女の母親だけだと思う。

結果、石田は学校の友人たちの顔にXマークがついてしまい、まともに顔を見て話すことができなくなる。
比喩としての表現だと思ったけど、実際人間を信じられなくなるとあんな感じだと思う。

怖いんだよね、人の視線を見るだけで伝わってくる悪意が。


運命の再会

孤独になってしまった石田だったが、手話を覚えようとして通い始めた手話教室(だと思う)。
その後、硝子の通うろう学校(?)に会いにいってついに再会する。

ここは息を呑むくらいハッとした。

昔から美少女で可愛かった硝子だけど、大人っぽく、でもまだ年齢相応の幼さが残る可愛らしさもある、素敵な女の子になっていた。


西宮硝子:キャラクター   映画『聲の形』公式サイト
公式サイトより、問題があれば消します。



こりゃ原画頑張り過ぎだよ…こんな子いたら誰だって応援したくなるし、過去の悪いこと反省したくなるし、全力で力になってやりたいし、好きだって言いたくなっちゃう。

ズルい。

と、僕の感想は置いておいて。

ただひとつ言えるのは、最低な自分が嫌いで、死のうとまでしていたくらい昔のことを後悔していることだけは確かな点。
そして、硝子に出会ったことで、もう一度、しっかりと向き合いたいと考えたこと。
何が出来るわけでもないし、彼女から拒絶される方が普通に考えて高いのに。

僕は、硝子の心がいまいちわからなかった。
小学校時代から、いじめられても石田に対してはずっと友達になろうと言い続けていたし、酷いことされても見捨てることもなく、構い続けた。
好きだったのかと思ったけどそんな描写もないし、なんだったんだろうなぁ…ここだけがわからない。

そして、高校生になって再会した時、最初は逃げた彼女だったけど、嫌いになってたわけではなさそうなのがまた彼女の心の広さというか純真すぎるというか。
てっきり、石田と出会って昔のことを思い出して復讐する話なのかなとかちょっと思っていた部分はある。
優しい彼氏が出来て、今の自分には新しい友達も理解者もいて、幸せだよって。

そんなこともなく、ただ純粋に石田と新しい関係を築き始める硝子の健気さに心打たれてしまった。

ある日、覚えた手話で小学校の頃に池から拾いあげ、ずっと持っていたボロボロのノートを硝子に返し、
「友達になってくれないか」
と思わず口走ってしまう(正確には手話だけど)

彼女は戸惑いながらもそれを受け入れて、やっと二人はスタートラインに立った感じだった。
石田も石田で、不器用なりに彼女へ接していきたくて、手話を覚えたり、色んな理由をつけては彼女の元へ訪れたり、周りの人間を助けてみたりと、奮闘してみたことがいい結果になったなぁと。

でも、だんだんその甲斐あってか、石田にも友人と呼べる存在が出来てくる。
また彼を通して違う友人も集まってくる、元クラスメイトだった女の子、川井みきも加わる。
この子は上に書いた、傍観者で自分の事だけが大事な子。
別に自分が大事なのは誰しも普通だしなんら問題はないのだが、事ある毎に石田が悪いと主張する態度がイラッときた。
そんな川井も高校生になって少し大人になったのか、周りへの態度や自分の考えは改め始めていた。

また、石田は川井と再度会話をしたことから、硝子の味方をしてくれていた佐原に硝子を会わせたりする。
彼女もまた色々問題を抱えていて、結局解決してないが、昔と違って少しスレンダーになって見た目的には変わっていた。
これが良いことだったのかはわからないけど、少なくとも二人が再会することが出来て良かったと思う。

そんな感じでだんだんと昔のメンバーも壊れ気味ながらも戻ってきて、少しずつ石田の周りに人が集まり始める。

それが本当の友達かは別として。


新しい関係

硝子と石田の関係がぎこちないながらも、少しずつ溝が埋まっていく導線が凄く良かった。
特に重要な存在なのが、硝子の妹の西宮結弦
最初は、手話教室で出会ってすぐの石田を俺が彼氏だなどと、追い返したりしてたのだが、どう見ても身長小さくて女の子なのだけど、石田は信じ込んでるあたりが笑えた。

後に、姉とケンカして家出してた結弦が、石田の家へお世話になったり、ご飯を食べさせてもらったりと、親身になってくれた石田への警戒心を解いて、自分が妹であること明かすんだけど、本当にいい子。
この子なくして、聲の形は成り立たないと思う。
ずっと一途にお姉ちゃんのために生きてきた子。
そんな彼女にも色々問題はあって、映画ではあまり明らかにされてなかったけど、不登校気味だったみたいだし、おばあちゃん子だったから、後におばあちゃんが亡くなったときのショックは大きかったと思う。

そんな結弦にも石田という存在が現れる。
昔、大好きな姉をいじめていた男。
そりゃ誰もが敵意むき出しにすると思う。

でも、やっぱり真意って伝わるもので、ひたむきに頑張って手話を覚え、硝子のために奮闘する石田に対して、心を開いていくシーンは良かった。
姉とケンカして公園のアスレチックで寝泊まりしてたときのエピソードは凄く良い。

ちなみに、彼女の家へお邪魔することになるのも、結弦の手配による。
昔いじめていた男を家にあげていたらそりゃ西宮母は怒るわなー。
しかも自分の誕生日とか、怒りもMAXよ。
でも、結果的に結弦が取り持ち、硝子も嫌っていないことを悟ったのか、不本意ながらも認めた模様。

そして、結弦も含め、石田の周りに多くの人間が集まったところで大きな転機が訪れる。


硝子の想い

パート分けする意味もないんだけど、ちゃんと言及したかったシーン。
あーもう、ダメだ、思い出しても泣いた。

次第に、昔のわだかまりも残りつつも、硝子の石田への想いは募っていたようで、石田へ想いを伝えることに。
植野とたまたま駅前で再会した石田だったが、硝子がきたことで彼女を遠ざける。
そして、硝子との帰り道、自転車で去ろうとする石田の自転車を引き止め、そして

 「好きです」

CMでも使われていたシーン。
本当はこう言いたかった。
でも、聴覚障がいの子はどうしても発音が難しい部分があるので、「つきです」に聞こえてしまった石田。

声優さんについては触れてなかったんだけど、早見沙織さん凄いよ…。
小学校時代からずっと同じ担当だけど、よくこの表現を体現出来たなと。

なんていうか胸が張り裂けそう。
いじめてた相手なのに、なんだろう複雑な感情しかない。
僕だったら相当打ち解けてからも迷うと思う…嫌な記憶はなかなか消えないものだから。

硝子の一世一代の告白は、聞き間違えで終わってしまって、その後、告白したことを知らされた結弦とのやり取りが重苦しい作中での一時の安らぎになった。

会場でもホッとしたのか、笑い声が少し漏れていた。


遊園地、そして崩壊

石田も孤独だった生活から解放され、少人数ながらも大事な存在が出来はじめた。
彼ではないのに、正直うるっと来るものがあった。

でも、騙し騙しの存在同士、いつかは壊れるもの。

少し省いてしまったけど、道中に再度登場する植野直花が登場してから一気に話が加速する。
植野は最初からずっと通して、硝子のことを気に入らないと示している。
それは障がい者である彼女のすぐ愛想笑いしたり謝る態度や、自分たちのことを知ろうとしない、空気を考えない部分、自分だけが不幸で関わると不幸にしてしまうという言動についてなど、様々な点できつくあたる。

でもある意味、この子が一番、リアルに存在する子だよなって思った。

だって、僕だって身の回りに障がい者がいて、自分勝手で急に居心地の良かった空間を壊して、自分のことだけ理解してくださいという態度で望んできたら嫌な顔してしまうと思う。
僕も心が狭いのは認めるしか無い。

植野については、石田への想いが重要な点で、結構後悔してるんじゃないかなと思った。
好きだったというのもあるし、仲が良かった友人に対して罪を全部なすりつけ、結果孤独になってしまったことについては、後に川井との言い合いでわかったのでちょっとスッキリした。

そんな植野が加わったことで、元々緩い関係だった、石田と硝子たち。

遊園地へみんなで(紹介しきれなかったけど、長束友宏、真柴智もいる)遊びに行くことになるのだが、そこでまた一悶着あったりする。
石田への想いも捨てきれず、硝子への態度も変えることが出来ない植野は、観覧車に硝子と二人きりで乗る。
そこで話された言葉は…。

その後、全員揃った公園でのいざこざが起きる。
色々あった石田は集まっているメンバーのそれぞれの痛いところを付き、言葉で傷つけてしまう。
それは各々が感じていた自分の問題点でもあったのが辛い。

そして仮初の仲間は離れ離れになる。


花火大会、決意の硝子

仲間たちと離れ離れになってしまった夏休み。
硝子と結弦だけとは連絡を取り、毎日会いにいく石田。
誕生日の件以来、結弦のおかげもあって、なんとか硝子ママにも煙たがられずにいられるようになった。
ある日、硝子たち家族と一緒に花火大会にきた石田。

花火大会でのポニテ浴衣硝子ちゃん可愛いです、はい。
京アニは僕を悶え死にさせたいのか。

結弦の機転で二人きりになったところで、急に硝子が勉強が残ってるから帰る…と。
手話で、「またね」とやり取りをする石田に対して、またねと返さない硝子。

やがて、結弦たちが戻ってきて、先に帰ってしまったことを伝えると、カメラを持ってきてくれと頼まれる石田。
急ぎ、彼女の自宅に向かうと…

とにかく、幸せになって欲しい、なんとかしてくれ!という願いだけで食い入るように見ていた。
終始、ぽかんと口を開けてたかもしれない。
何故! どうして!?っていう気持ちしかなかった。

硝子の自殺。

正確には飛び降りようとしていた瞬間を見かけた石田。
玄関から必死に走り、止めようとする。
だけど彼女は耳が聞こえないし、伝わらない。
とにかく急いで、ベランダに登っている彼女の元へ駆けていく描写。

あの瞬間、心で叫んでいた。

嘘だろ、頼む辞めてくれ・・・こんな結末だけは見たくない。
別に付き合わなくてもいい、ただ少しずつでいいから二人の時間を歩んで欲しい、ただそれだけ。

ベランダにいる硝子にたどり着いた石田だったが・・・



それから

漫画版読んでる人は結末知ってると思うけど、劇場版もここまで書いておいてなんだけど書かないことにする。
これはぜひ、劇場でその後の展開については観て欲しい。
一応、硝子の母と石田の母と和解したり、植野川井含め、他メンバーとも色々あるんだけど。
観終わった人は、もう今さらだけど、冒頭に書いたとおり、完全なるハッピーエンドではなかったけど、色々余韻を残しつつ、楽しめることはわかると思う。

ただこの言葉、すごく感動した。

僕もとても言いたい

生きることを手伝って欲しい

これの意味するところは最後まで観てほしい。


最後に

この作品は障がい者やいじめについて言論する物語ではなく、人と人とのコミュニケーションの難しさを体現した内容でした。
結果的にはそれらテーマに触れるのだけど、根本はやっぱりここかなって。
僕も、一人の障がい者として自分の立場をもっと深く見つめ直す機会になった。

「自分から他人を理解しようとする努力」

「全ては分かり合えないのは当然だが、知ってもらう努力はするべき」

「対等に扱うことの難しさ、また扱われる必要はないってこと」

「人間の心の強さと脆さ」

「自分を特別扱いしない」

ちょっとだけ語ってしまうけど…
僕は、本当は白杖をつくくらいの障害等級なのだが、正直言うとかっこ悪いという思いがあって使っていない。
もうこの歳になって何を言っているんだと思うのだが、心の何処かで他人と違う自分という存在になりたくない思いが必死にある。
どう偽ろうとも、人混みの街なかでは僕は無力だし、暗闇の中では自分で歩くことさえ出来ない。
そんな僕が、道行く人にたまたまぶつかれば、見た目は健常者そのものなので、相手からしたら変なやつに思うだろうし、たまにケンカふっかけられることもある。
もし、白杖をついていたら、舌打ちはされるかもしれないが理解はしてもらえるだろう。
多分ここが僕の相手へ理解してもらうべく、直していく点だと思う。

西宮硝子の障がいも同じで、傍目からはわかりにくいものなので、やはり自分から伝えていく努力が大事だということはよくわかる。
ただ、伝えてしまったことで、相手にとって今までの日常ではなくなるのは認識しなくてはいけないし、また、相手にとって自分が重荷になることも多少は配慮してあげなくてはいけないのだが、硝子は自分のせいで、多くの人が不幸になったり、苦しい目に会いすぎたと思い込みすぎた。

そういう観点から僕は硝子と自分の相違点を観ていた。
全ての人間が「(理解をしてくれる)いい人」ではないし、「(理解していても)悪い人」もいる。
でもそれは責められることではないし、しょうがない部分なので。
だからこそ、今回の植野や川井のようなリアルな人物像は、至極当然な存在としてありがたく思った。
あまりに綺麗な人物ばかりではきっと今回の話は成り立たなかったから。

月並みだけど、僕はもう少し自分の不利な部分はかっこ悪くても、他人にきちんと伝え頼ってみることにする。
そして石田のように自分も力になれる部分は助けていきたい。
小学生の感想かって感じだけど。

映画を見て興味を持ったので、早速、聲の形原作を7巻一気買いしたので読むことにした。
またより深くこの作品を知ることができるかな。


では、締めにもう1回書いておこう。

硝子ーーー! 大好きだーー! 可愛すぎるよ、最高だ!


あぁぁぁ、硝子ちゃんみたいな子が僕の人生にいてくれたなら、僕ももっと頑張れたはず。
とか言うとダメかw

まぁ僕らしいってことでひとつ。